佐渡での派遣先企業の一つである佐渡精密をご紹介します。佐渡精密は、離島という特有の環境にありながらも、挑戦を忘れずに高い技術力を発揮し続けているものづくり企業です。医療機器や航空、宇宙関連の部品製造を手掛け、世界に通じる製品を送り出しています。地域に根ざしながらも、常に新たな技術や分野への挑戦を続け、佐渡の経済と地域活性化に貢献しています。長年この姿勢を維持してきた佐渡精密の末武 和典さんに、職場環境や仕事のやりがいについてお話を伺いました。ぜひ、自分に合った仕事を見つける参考にしてください。

離島から世界へ挑む企業:佐渡精密の魅力と挑戦

北
今日は佐渡精密さんの魅力や事業内容についてお話を伺いたいと思います。まず、会社の概要と主な事業について教えてください。

末武
佐渡精密は、佐渡島から世界に向けて高品質な製品を送り出すものづくりの企業です。主に医療機器や航空、宇宙関連の部品製造を行っており、多品種少量生産に特化しています。離島という製造業では有利と言えない環境の中でも、創意工夫で制約を乗り越え、全国800社以上のお客様から部品加工のお仕事を頂いています。

北
離島でこれほど高度な製造業を展開するのは、簡単なことではないと思います。どのような困難を乗り越えてこられたのでしょうか?

末武
離島という特性上、物流や人材の確保には苦労があります。しかし、営業メンバーが全国を飛び回り、最新の情報を集め、他社よりも早く手を打つことで、こうした制約を補っています。変化を恐れず、挑戦を続ける姿勢は当社の社風であり、社員にも共有されています。実際、医療機器部品の製造に挑戦した事をきっかけに、航空機や宇宙関連の製造にも進出しました。その結果、従業員は約60名から121名に増え、コロナ禍でも人員削減せずに成長を続けています。
多様な業務で広がる成長の場

北
佐渡精密では、具体的にどのような業務がありますか?

末武
当社には多様な業務があります。例えば、NCオペレーターでは、NC工作機械を使って部品を加工し、材料のセットや機械のセッティングなどが主な仕事です。

北
他にはどのような業務がありますか?

末武
CAMプログラマーは機械プログラムの作成や加工手順の指示を担当します。仕上げ作業ではバリ取りや研磨、検査員は寸法測定を行い、品質を確認します。情報システムでは社内ITサポートやシステム開発を担当し、経理業務は取引記帳や給与計算などを行います。営業は新規顧客へのテレアポを担当し、宿泊サービスではトレーラーハウスホテルでの対応を行います。

北
多様な業務で多くのスキルを活かせる環境ですね。

末武
その通りです。社員がそれぞれの強みを活かし、成長できる職場です。多様な経験を積み重ねてキャリアを広げられるのが佐渡精密の魅力です。

未経験でも安心:充実の社員教育

北
佐渡精密は社員教育に力を入れているとお聞きしましたが、その具体的な取り組みについて教えていただけますか?

末武
社員の成長を会社全体の成長と捉え、積極的に教育に力を入れています。社内では整理整頓や生産効率化、タイムマネジメントに関する勉強会を定期的に開催し、社員全員が自己啓発できるよう支援しています。また、外部講習やウェブセミナーにも参加し、業務スキルの向上だけでなく、個々の成長をサポートしています。

北
そこまで社員教育に力を入れているのは、どんな理由があるのでしょうか?

末武
弊社の社員は99%が未経験者です。未経験者でも安心して学び、成長できるよう、入社後に基礎から学べる教育体制を整えています。経験者のOJT指導だけに頼るのではなく、学術的な視点を取り入れた教育を重視し、社員がしっかりとした基盤を築けるようにしています。

北
未経験者にとっても成長できる機会があるのは、求職者にとって大きな魅力ですね。

末武
はい。社員一人ひとりが成長し、自分の力を発揮できる環境を提供することが、会社全体の成長にも繋がります。教育は単なる研修にとどまらず、社員が自発的に学び続ける文化を作ることが大切だと考えています。
社員同士のコミュニケーションと社内の雰囲気

北
社内の雰囲気について教えてください。

末武
当社は、明るくて和やかな雰囲気を大切にしています。社員同士が気軽に話しかけられる環境づくりを心がけていて、部門を越えて自然とコミュニケーションが生まれます。「ちょっと相談したいな」と思ったときに、すぐ声をかけられることがとても大事だと考えています。また、課長以上の会議でも毎月頑張った社員の情報を共有し、他部門の上司からも「よく頑張ったね!」と直接声をかけるところなども、モチベーションを高めている要素だと思います。

北
そうした文化があると、社員は自分の仕事が評価されていると感じられ、やりがいに繋がりそうですね。

末武
はい。頑張った社員をしっかり褒めることは、チーム全体の士気も上げてくれます。また、社内のイベントなどを通じて、普段あまり話す機会がない社員同士が親しくなれる場も作っています。こうした取り組みを通じて、社員同士の結束が深まり、協力して仕事を進める基盤が生まれていると思います。
求める人物像

北
求職者に向けて、佐渡精密が求める人材像を教えていただけますか?

末武
私たちが求めているのは、行動力があり、周囲を見て「気働き」ができる人材です。「まずは行動してみる」という姿勢を大切にしていて、完璧を求めるよりも60点でも行動に移し、その後で改善を重ねる柔軟さを重視しています。

北
行動力と柔軟性が求められるということですね。具体的に「気働き」とはどういうことでしょうか?

末武
「気働き」とは、周囲を観察して必要な行動を察知し、自発的に動く力です。例えば、チームの中で自分の役割をしっかり見極め、その場に応じたサポートが自然にできることです。こうした力は、チーム全体の効率を高め、組織としてのパフォーマンス向上に繋がります。

北
他の業種での経験も活かせる場がありそうですね。

末武
そうですね。別の業種で働いていた方もその経験を存分に活かせる場があります。例えば、過去の職場で「こんなふうに工夫していた」というアイデアを取り入れてもらうことで、新しい風を社内に吹き込むことができます。経験をもとに積極的に意見を述べていただき、それが会社全体の成長の原動力になっています。

北
外部から新しい視点を取り入れることで、企業が進化し続けていけるのですね。
求職者へのメッセージ

北
最後に、求職者へのメッセージをお願いします。

末武
佐渡精密では、行動力を持ち、周りと協力しながら共に成長できる人材を求めています。佐渡から世界へ挑戦する企業として、これからも変化を続けていきます。皆さんの経験や新しい視点を活かし、一緒に未来を築いていきましょう。佐渡での新しい挑戦を通じて、共に成長し続ける道を歩んでいけることを期待しています。
現場スタッフの声
私は佐渡精密で働く中で、佐渡風流という新しい宿泊施設の立ち上げに関わることができました。こんな新しいチャレンジができて、本当にやりがいを感じています。
この会社を知ったのは、偶然見つけた求人がきっかけでしたが、企業理念や若い社長のエネルギッシュな姿勢に強く惹かれました。Uターンを決意し、これまでの営業職やIT関連の仕事で培った経験を活かしつつ、新しい挑戦に参加できることは「ラッキーだな」と思っています。
佐渡精密では、社員が自分で考えて動ける環境が整っていて、新しい提案に対しても「やってみよう!」と背中を押してくれる文化があります。この環境は社員一人ひとりの成長を促し、仕事への熱意をさらに高めてくれます。
仕事が終わった後は、佐渡の豊かな自然を満喫したり、サウナや美味しいお酒でリラックスしたりと、佐渡での生活は本当に魅力的です!

担当者コメント
佐渡精密で働く皆さんが本当に生き生きしているのが印象的でした。それぞれが自分の経験をポジティブに活かして働いている姿が伝わってきます。佐々木さんも、佐渡精密の魅力を伝えるために後日わざわざメールをくれたほどで、社員に愛されている会社なんだなと感じました。
社員同士の交流も会社がしっかりサポートしていて、とても働きやすそうです。特に印象的だったのは、新入社員と2年目の社員が一緒に長距離を歩く「歩くイベント」。こうした機会を通して、自然と相談しやすい関係が築かれているのが素敵だなと思いました。